むかし、山形県最上川の船運が盛んだったころ、荷物として運んでいた茄子に水がかかり、色と一緒に灰汁(あく)もぬけてしまった。 その茄子を漬け込んだのがぺちょら漬の始まりと伝えられています。 茄子を水に付けて色を抜いた後に、塩と唐辛子でナスを本漬けしたものです。ピリッとした辛味としその香り豊かな独特の味わいです。
「ぺちょら漬」の語源は、 あっさりしたとか薄味とか素っ気無いと言う山形北部の方言の「ぺそら」と、大石田近辺で水がしみこんで柔らかくなった様子を「ぺそら」という ことから両方の語源をあわせたのではないでしょうか。酒の肴にも良くあう伝統のある辛いお漬物です。